時価総額増大戦略の様々な打ち手の検討に使えるOpenAIのGPT-5.6 Sol(基礎資料)

EXECUTIVE
8/19 (水) 10:00-
※ライブ・アーカイブ
1. Zoomライブ配信
2. アーカイブ配信
【防衛費拡大局面で問われる技術獲得戦略】

ウクライナ「AI戦争OS」の実像と日本企業の防衛テックM&A戦略
〜自律航法・電子戦・迎撃ドローンから読み解く出資・買収・提携候補20社〜

【単なる戦況分析ではなく、現代戦の本質と事業機会を捉える】

現代戦の中核は「機体」から「AI戦争OS」へと完全移行しました。パランティアの作戦管制AI「PRISMA」やアンドゥリル「Lattice AI」の実像を読み解くとともに、日本企業が注目すべきウクライナの技術的優良企業をカテゴリー別に整理。出資・買収・JV・技術提携の現実的なロードマップを提示します。

■ 主要プログラムと実務ポイント:
  • 第1部:ドローン戦争の主役は「AI戦争OS」である(AI、衛星画像、C2、エッジコンピューティングの統合)
  • 第2部:作戦管制AI「PRISMA」の数学モデル(敵防空網を避ける数千本の自律飛行ルートを秒単位でシミュレーション)
  • 第3部:GPSを失っても飛ぶ自律航法(Visual Navigation、地形照合、週単位で更新されるソフトウェア定義型兵器)
  • 第4部:混成スウォームと防空コスト革命(デコイドローンによる飽和攻撃、1,000ドル台のAI誘導迎撃ドローン)
  • 第5部:ウクライナ防衛テック企業・買収候補(固定翼ISR、自律航法、電子戦、UGVなど優秀な20社と提携スキームの使い分け)

【対象】重工、電機、通信、半導体、クラウド、サイバー、ドローン、ロボティクス関連の経営企画・新規事業・技術者、VC・CVC・金融機関・商社の方


講師:今泉 大輔(株式会社インフラコモンズ 代表 / AI×経営ストラテジスト)

主催:SSK 新社会システム総合研究所

OpenAI GPT-5.6シリーズとChatGPT Workの企業評価

今泉追記2

以下の投稿であますことなく書き切りました。

ソフトバンク/PayPayによるセブン&アイ出資をGPT-5.6 Solで戦略分析した超絶高解像度ケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
OpenAIが新たにリリースしたGPT-5.6 Solの概要をChatGPT ...

今泉追記

OpenAIが新たにリリースしたGPT-5.6 Solが企業用途でどこまで使えるツールであるのか?基礎資料としてChatGPT + Deep Researchで調べさせたレポートです。

端的には、これまで私がケーススタディを発表してきたAI駆動型M&A(リンク先は私のITmediaオルタナティブブログのカテゴリー)のような解像度の高いM&A戦略策定、企業戦略分析、企業価値算出、M&A候補の探索と絞り込み、買収後のPMI戦略策定、シナリオプランニングなどで図抜けた力を発揮することがわかりました。

AI駆動型M&Aのケーススタディ:時価総額が2倍の2兆円に。電通が米AIエージェント企業を買収するシナリオ(改題):経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
2026/1/30 今泉追記: AI駆動型M&Aが時価総額に与えるイン...
AI駆動型M&Aのケーススタディ:三菱倉庫が米フィジカルAI企業を買収して時価総額を1兆円にするシナリオ(改題):経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
2026/1/30 今泉追記: >第4章 時価総額向上シミュレーション:...
三菱重工がウクライナの軍事ドローン先端企業を買収し時価総額を上げるシナリオ:AI駆動型M&Aのケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
防衛テックは欧米企業の方がはるかに進んでいます。中でもウクライナの軍事ドローン...
パナソニックの時価総額を20兆円に上げるAI&フィジカル3社の買収:AI駆動型M&Aのケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
AI駆動型M&Aの威力はひたすら凄まじい。日本のM&A業界を一...
ホンダの時価総額を7兆円から20兆円に上げるモビリティ/AI/ロボティクス変革シナリオ:AI駆動型M&Aのケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
AI駆動型M&Aの本質は、 第一に、AIが実施する人間の数百〜数千倍優...
BIM×AIで清水建設の時価総額は2倍以上になる:AI駆動型M&Aのケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
AI駆動型M&Aは従来のM&A業界から生まれたものではなく、M...
クロスボーダーM&Aのダントツ成功事例 リクルートによるIndeed買収はなぜすごいのか?:AI駆動型M&Aのケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
事業会社が経営戦略としてM&Aを活用する場合、いくつものシナリオによっ...
村田製作所がNVIDIAフィジカルAIの「時間を買う」シナリオ:AI駆動型M&Aのケーススタディ:経営者が読むNVIDIAのフィジカルAI / ADAS業界日報 by 今泉大輔:オルタナティブ・ブログ
米国のBoston Dynamics(Hyundai/現代自動車傘下)のAtl...

時価総額増大を目的とした企業戦略の策定・分析において、金融業界のセキュリティ文脈で言う「クロード・ミュトス」級のすさまじい能力を発揮します。

これから数々のケーススタディをリリースして行きます。

エグゼクティブサマリー

OpenAIは、2026年6月26日にGPT-5.6 Sol/Terra/Lunaを限定プレビューとして公表し、2026年7月9日にChatGPT、Codex、OpenAI APIで一般提供を開始しました。同日、ChatGPT Workも公開され、ChatGPTを会話中心UIから「長時間・多段・成果物生成中心」のエージェントUIへ拡張しました。企業導入の観点では、今回の本質は「新モデル追加」よりも、GPT-5.6を中核に、Work・Codex・Workspace Agents・Apps/MCP・Compliance/Analyticsを束ねた業務オーケストレーション基盤化にあります。 [1]

技術面では、OpenAIはGPT-5.6のアーキテクチャ、パラメータ数、学習計算量を現時点で開示していません。一方、公開されている実務上重要な情報はかなり多く、3モデルすべてが1.05Mコンテキスト、128K最大出力、2026-02-16知識カットオフ、画像入力・テキスト出力、Responses/Chat Completions/Realtime/Batch対応を備え、Fine-tuningは未対応です。Solはフラッグシップ、Terraはコスト均衡、Lunaは高スループット向けという明確な分業です。 [2]

性能面では、OpenAI公式ベンチでSolはBrowseComp 90.4%、OSWorld 2.0 62.6%、Terminal-Bench 2.1 88.8%、GPQA Diamond 94.6%、MMMU Pro 84.6% with toolsなどを示し、ブラウジング、コンピュータ操作、長文、難問推論、実務成果物生成で強い一貫性があります。他方で、GDPval-AA v2ではClaude Fable 5が上回り、ToolathlonでもGPT-5.5や一部競合が優位なため、“全面勝利”ではなく、業務エージェント実装で特に強い汎用モデルと見るのが妥当です。 [3]

発表の位置づけとタイムライン

今回の発表は、OpenAIがGPT-5.6を単にAPIモデルとして出したのではなく、ChatGPT Work、Codex、Workspace Agents、Apps/MCP、管理・監査・ネットワーク制御まで含む“業務OS”に近い位置づけで出した点に意味があります。OpenAI自身も、ChatGPT Workを「チームのツールから文脈を集め、メモや草稿を完成成果物に変える」製品と説明しており、同日のChatGPT Release Notesでも「より長く複雑なタスクに取り組むエージェント」と定義しています。 [5]

タイムライン上の重要ポイントは二つあります。第一に、6月26日のプレビュー段階では政府調整によりtrusted partners向けに限定されていましたが、7月9日に一般提供へ移行したこと。第二に、OpenAIのプラットフォーム方向性が、Agent Builder/Evalsの終息と引き換えに、Workspace Agents・Agents SDK・ChatGPT Workへ収斂していることです。これは企業アーキテクトにとって、今後の投資先を旧API資産ではなく新しいエージェント実行層へ寄せるべきことを意味します。 [6]

ご指定のITmedia記事は、技術検証というより市場反応の日本語コンテキストとして有用です。記事自体はAnthropicの利用制限リセットと同日競争を軸に報じており、関連リンクとして「ChatGPT Work」や「GPT-5.6限定プレビュー」も示しています。日本市場では、今回のリリースが純粋な研究成果というより、業務エージェント競争の商用化局面として受け止められていることがわかります。 [7]

GPT-5.6シリーズの技術と性能

OpenAIの現行モデル選定ガイドでは、Solを「complex professional work」、Terraを「intelligence and costのバランス」、Lunaを「cost-sensitive, high-volume workloads」と位置づけています。3モデルともResponses APIとClient SDKsで利用でき、画像入力を受けつつテキストを返す設計です。ChatGPT標準会話で選べるのは基本的にSol系で、Terra/LunaはWork、Codex、API側で活きる構成です。 [8]

モデル比較

モデル位置づけリリース状況コンテキスト / 最大出力直接API価格知識カットオフ主なツール対応アーキテクチャ / パラメータ / 学習計算量
GPT-5.6 Sol旗艦。複雑な推論・コーディング・知識業務向け2026-06-26 preview、2026-07-09 一般提供開始1.05M / 128K$5入力 / $30出力 / 1M tokens2026-02-16Web search, File search, Code interpreter, Hosted shell, Computer use, MCP, Tool search ほか未公開
GPT-5.6 Terra性能とコストの均衡同上1.05M / 128K$2.5入力 / $15出力2026-02-16Solと同等の主要ツール群未公開
GPT-5.6 Luna高速・低コスト・高ボリューム向け同上1.05M / 128K$1入力 / $6出力2026-02-16Solと同等の主要ツール群未公開

出典: OpenAI公式モデル一覧・各モデルカード・GPT-5.6公開ページ。Solはgpt-5.6エイリアス、APIのProは別スラッグではなくreasoning.mode: “pro”で有効化されます。Fine-tuningはGPT-5.6ファミリーで未対応です。 [9]

公開情報の限界も重要です。OpenAIは、性能・料金・コンテキスト・安全評価・知識カットオフは開示していますが、dense/MoEの別、パラメータ数、事前学習トークン数、総学習計算量、推論時の内部アーキテクチャは現時点で示していません。企業のベンダー審査では、この点は「未公開」と扱うのが正確です。 [10]

コストとスループットは、従来世代より扱いやすくなっています。API価格はSol/Terra/Lunaで段階化され、>272K入力ではフルリクエスト全体に価格倍率がかかります。Tier 5の長文レートはSol/Terraで40M TPM、Lunaで180M TPMまで公開されており、Lunaは高ボリューム処理の実運用向けです。ただし、OpenAIは一般的なp50/p95レイテンシは公開しておらず、公開済みの高速指標としてはCerebras上のSolで最大750 tokens/secを7月に限定提供予定という情報がある程度です。したがって、遅延見積もりはPoCで必ず実測すべきです。 [11]

主要ベンチマーク

領域ベンチマークSolTerraLunaGPT-5.5読み方
コーディングTerminal-Bench 2.188.887.484.785.6CLI主体の長手数タスク。Sol優位だがTerraも高い
コンピュータ操作OSWorld 2.062.650.245.647.5GUI/実PC操作。Solが明確に改善
ブラウジングBrowseComp90.487.583.384.4調査・検索型エージェントで強い
学術推論GPQA Diamond94.692.992.393.6最高難度科学QAで上積みは小さいが堅い
数学FrontierMath Tier 1-3 v289.084.978.685.3高難度数学で改善
マルチモーダルMMMU Pro with tools84.682.079.583.2画像理解+ツール利用で改善
ツール利用AutomationBench18.115.214.912.9自動化ワークフローで前進
ツール利用Toolathlon58.053.153.455.6ここではGPT-5.5や一部競合がなお強い
知識業務GDPval-AA v21747.8 Elo1593.01591.81493.7ドキュメント/成果物品質の内部系評価
実務Big Finance Bench53513649財務系実務ではTerraまで有力、Lunaは用途選別が必要

出典: OpenAI公式GPT-5.6ページ。ベンチマークの原典として、BrowseCompは1,266問のブラウジング評価、GPQAは大学院レベル科学QA、MMMU-Proは厳格化したマルチモーダル評価、FrontierMathは研究級数学問題、OSWorldはコンピュータ操作評価、Terminal-Benchは高現実性CLI評価、ExploitGymは実脆弱性898件のセキュリティ評価です。 [12]

分析的に見ると、GPT-5.6の勝ち筋は二つです。第一に、BrowseComp・OSWorld・Terminal-Benchに代表されるエージェント型実務での横断性能。第二に、成果物品質とトークン効率です。OpenAIはOSWorldでOpus 4.8を上回りつつ出力トークンを85%削減したと説明しており、モデルガイダンスでも「GPT-5.6は少ない出力トークンでも高品質になりうるので、移行時は同じeffortと1段低いeffortを比較せよ」と明記しています。逆に、Toolathlonや一部評価では競合が上で、“万能1モデル”ではなく、“業務エージェントに強い主力”と捉えるのが現実的です。 [13]

また、モダリティはテキスト入出力+画像入力が中核です。GPT-5.6本体は音声出力や動画入出力の主役ではなく、音声/動画は別系統のRealtime・Videoモデルで補完する設計です。企業で「音声会議要約」「通話自動化」「動画生成」まで一括で期待すると設計を誤ります。GPT-5.6は、むしろ画像を含む実務文書処理と、ツール連携を伴う知識業務に最適化された本流です。 [14]

ChatGPT Workの製品評価

ChatGPT Workは、OpenAIの説明では「research and analyze information, work across connected apps and files, and create finished documents, spreadsheets, presentations, reports, and Sites」を担うエージェントで、ユーザーは進捗を追い、質問し、方向転換し、重要アクションを承認できます。加えて、単発・定期・トリガー型・変更監視型のScheduled Tasksを実行できます。これは従来の「対話補助」から、成果物制作と進行管理へ製品定義が拡張されたことを意味します。 [15]

利用面では、ChatGPT Workはデスクトップで全プランに展開され、Web/モバイルへ順次拡大中です。Workでは、Plus/Pro/Business/EnterpriseがSol/Terra/Lunaを選べ、標準ChatGPT会話とは異なりTerra/Lunaも前面に出てきます。つまり、WorkはUI上でモデルポートフォリオを使い分ける面が強く、Luna/Terraを含むコスト最適化はWorkやCodexでより現実的です。 [16]

ChatGPT Workの企業向けプラン比較

項目ProBusinessEnterprise
価格月額の個人課金。公開ページでは「From」表記$20/ユーザー/月 年払い、月払いは$25。2ユーザー以上Custom pricing
ChatGPT Workありありあり
利用モデルGPT-5.6 Sol/Pro相当を利用可能GPT-5.5 Instant無制限、GPT-5.6 Sol / Sol Pro / Terra / LunaはFlexibleBusiness同等、かつ運用・管理機能を強化
SAML SSOなしありあり
SCIMなしなしあり
Enterprise Key Managementなしなしあり
Role-based access controlsなしなしあり
Compliance Logs / APIなしなしあり
IP allowlistingなしなしあり
Data residencyなしなしあり。US/EU/UK/JP/CA/KR/SG/IN/AU/UAE
サポート / SLA一般向けEnhanced supportの明示なし24/7 priority support、SLAs、custom legal terms

出典: OpenAI Pricing、ChatGPT Pricing、SSO/SCIMヘルプ、Enterprise Admin Quickstart。BusinessではWork/Workspace Agents/Excel/PowerPointが同じagentic usage/credits poolを共有し、上限超過時は柔軟課金で拡張できます。公開資料でSLAが明示されるのはEnterpriseのみです。 [17]

機能面では、Workは1,400超のplugins/appsからコンテキストを取り込め、スケジュール実行、成果物生成、モバイルからの監視を提供します。Business/Enterpriseでは、Microsoft 365、Google Drive、Slack、GitHub、Linear、Figmaなどとの連携、会社知識の利用、Workspace agents、Projects、Sites、GPT管理、管理コンソール、予算・支出管理まで含みます。日本企業の意思決定としては、Businessは自己導入しやすいが、Enterpriseは“統制された業務プラットフォーム”としての完成度が別物です。 [18]

統合オプションもかなり整ってきました。API側ではResponses APIとClient SDKsが主軸で、Agents SDK、OpenAI SDK、CLIが公式提供されています。ChatGPT側ではGPT ActionsでREST API連携、Workspace Agents APIで公開済みWorkspace Agentをバックエンドや自動化から起動できるため、人がUIで使うWorkと、システムが呼ぶAgentを同じ設計思想で寄せられます。 [19]

セキュリティ、プライバシー、ガバナンス

安全性では、GPT-5.6はこれまでで最も強い safeguard stackとして公表されています。モデル内学習済み保護、生成時リアルタイム分類器、より大きい推論モデルによる同期レビュー、アカウント信号、差分アクセス、監視・執行という多層構造です。OpenAIはPreparedness Framework上でGPT-5.6 SolがCyber Critical閾値は超えないとしつつ、攻撃よりも防御支援に優れると説明しています。しかし同時に、dual-use領域では正当な依頼が遅延・保留・拒否される可能性も公式に認めています。 [20]

この点は外部評価でも裏づけられます。Irregularは、緩和策を含まない能力誘発設定でGPT-5.6 Solを評価し、FrontierCyber 197問中19件、CyScenarioBench 11件中7件を解いたほか、複数の実システムで高インパクトゼロデイ発見・悪用能力を観測した一方、強固な標的や長手数オペレーションでは明確な限界も残ると報告しています。つまり、企業の解釈としては「安全だから心配不要」でも「危険だから使えない」でもなく、高能力ゆえに統制設計が必須が正解です。 [21]

プライバシーとデータ処理では、OpenAIはBusiness/Enterprise/APIについて既定で学習不使用、入力/出力の所有権は顧客側、AES-256 at rest と TLS 1.2+ in transit、DPA/BAA提供、SOC 2 Type 2などを明示しています。ChatGPT Enterpriseでは管理者が保持期間を制御でき、削除会話は原則30日以内に削除されます。API側は既定で最大30日間のabuse monitoringログがあり、適格顧客はModified Abuse MonitoringやZDRを申請できます。 [22]

一方で、データレジデンシーと外部接続の境界は慎重に読む必要があります。EnterpriseのChatGPTはJPを含む10地域のデータレジデンシーを掲げ、APIもregional processingを提供しますが、system dataは対象外であり、MCPサーバーや第三者アプリへ送られたデータはそれぞれの保持・所在地ポリシーに従います。MCPにはprompt injectionやツール挙動変更のリスクも公式に記載されており、接続先の信頼性審査は企業側責任です。 [23]

日本企業の法務・ガバナンス観点では、最低限、個人情報保護法の運用、PPCの3年ごと見直し動向、METI/総務省のAI事業者ガイドライン第1.2を踏まえる必要があります。AI事業者ガイドライン第1.2版は、2025年AI関連技術研究開発・活用推進法の全面施行後の文脈で、法的拘束力のあるハードローではなく、リスク低減とイノベーション両立のためのgoal-basedなソフトローとして位置づけられています。また、事業者にはAIガバナンス目標の設定、透明性、契約上のデータ権利整理、ライフサイクル全体のリスク管理が求められています。 [24]

微調整・カスタマイズについては、企業が期待しがちな「GPT-5.6そのもののfine-tuning」は現時点で使えません。加えて、OpenAI全体としてfine-tuning基盤は新規ユーザー向けに縮小方向です。その代替として、OpenAIはprompt最適化、reasoning effort、pro mode、custom GPTs、Skills、GPT Actions、Workspace Agentsを前面に出しています。したがって、日本企業のRFPでは「fine-tuningの有無」よりも、ガードレール付きオーケストレーションと社内データ接続を評価軸にすべきです。 [25]

日本企業向け採用戦略

結論として、日系大企業に推奨できる導入パターンは三層です。全社員向けのUI基盤はChatGPT Enterprise、部門横断の業務自動化はChatGPT Work/Workspace Agents、顧客向けプロダクトや基幹連携はAPIで分離するのが最も管理しやすい構成です。Businessで始める価値はありますが、SCIM、EKM、IP allowlisting、Compliance Logs、JPデータレジデンシー、SLAが要る時点でEnterpriseに移るべきです。APIはPrivate Link、Bedrock、Admin APIs、ZDRを使い分けることで、ネットワーク制御・購買・運用を分離できます。 [26]

GPT-4/5系からの移行では、OpenAIの公式ガイドどおり“model slug置換”ではなく、“tuning pass”として扱うべきです。現在のGPT-5.5/5.4のreasoning設定を基準に、そのままの設定と1段低い設定を比較し、必要時だけmaxやproを使うのが基本です。これは、GPT-5.6がしばしば少ないトークンで同等以上の品質を出す一方、Safeguardsやpro modeが遅延を増やしうるためです。既存ワークフローに対しては、品質、総トークン、レイテンシ、失敗率、ツール呼び出し回数を再計測しない限り、真の改善は判断できません。 [27]

優先アクションは、企業意思決定者向けには次の順番が妥当です。

  • 最優先: まずはEnterprise前提のセキュリティ要件表を作り、SAML SSO、SCIM、RBAC、EKM、IP allowlisting、Compliance Logs、JPデータレジデンシーが自社で必須かを定義すること。これでBusinessで足りる範囲とEnterprise必須範囲が分かれます。 [28]
  • 高優先: ChatGPT Workの対象業務を、営業準備、経営会議資料、月次分析、調査報告、要件整理など成果物型・複数ソース型・再利用頻度高の業務に限定してPoCすること。Workは完成物生成に強いため、単発QAよりROIが出やすいです。 [29]
  • 高優先: Apps/MCPの接続は「公開データ → 社内ナレッジ → 社内システム書込権限」の順で段階解放し、第三者MCPの保持/所在地/注入耐性を審査すること。 [30]
  • 中優先: プロダクト実装はResponses API + Agents SDK + Admin APIsで別系統に構築し、必要に応じてPrivate LinkやBedrockでネットワーク/購買要件を満たすこと。 [31]
  • 中優先: 生成AIガバナンス文書を、PPC/AI事業者ガイドライン第1.2版に整合する形で更新し、データ分類、保存期間、監査ログ連携、説明責任、契約上のデータ権利、海外移転整理を明文化すること。 [32]

既知の制約も最後に明記しておくべきです。未公開なのは、GPT-5.6のアーキテクチャ、パラメータ、学習計算量、一般的なp50/p95レイテンシ、ChatGPT Workの細かい従量課金実効単価、Business向けSLAの公開条件です。さらに、beta/preview機能はService Terms上“as-is”で、補償義務から外れる場合があります。したがって、調達仕様書には「未公開項目」「ベータ依存項目」「第三者アプリ依存項目」を分けて記載するのが安全です。 [33]

主要一次資料と日本語参考

英語の一次資料として最重要なのは、OpenAIのGPT-5.6公開ページ、GPT-5.6 Sol preview、GPT-5.6 system card、APIモデルカード、Pricing、Enterprise Privacy、Security & Privacy、ChatGPT Work製品ページ、ChatGPT Pricing/Business Pricing、SSO/SCIM/Admin docsです。これらが、製品仕様、価格、権限制御、データ処理、安全設計の判断基盤になります。 [34]

日本語資料としては、OpenAIの日本語版GPT-5.6 Sol preview、ChatGPT Workページ、GPT-5.6 in ChatGPT、Compliance Platform解説に加え、METIのAI事業者ガイドライン第1.2版、PPCのAPPI見直し資料が有用です。ご指定のITmedia記事は、技術仕様の一次ソースではありませんが、日本での競争文脈整理には有効です。 [35]


[1] [6] [20] Previewing GPT-5.6 Sol: a next-generation model | OpenAI

https://openai.com/index/previewing-gpt-5-6-sol

[2] [8] [9] [19]  Models | OpenAI API

Models | OpenAI API
Explore all available models on the OpenAI Platform.

[3] [13] [34] GPT-5.6: Frontier intelligence that scales with your ambition | OpenAI

https://openai.com/index/gpt-5-6

[4] [17] [23] [26] [28] ChatGPT Pricing | OpenAI

https://openai.com/business/pricing

[5] [16] [18] ChatGPT Work with GPT-5.6 | OpenAI

https://openai.com/chatgpt-work

[7] Claude、利用制限を全リセット 競合「GPT-5.6」公開と同日 …

Claude、利用制限を全リセット 競合「GPT-5.6」公開と同日……OpenAI幹部「ビビってるね」
OpenAIが「GPT-5.6」を一般公開した同日、AnthropicがClaude全ユーザーの利用制限を一斉リセット。OpenAI幹部の「ビビってるね」という煽り返信も話題だ。

[10] [33] GPT-5.6 System Card – OpenAI Deployment Safety Hub

GPT-5.6 System Card - OpenAI Deployment Safety Hub
GPT-5.6 is a new family of three models: Sol, our new flagship model; Terra, a capable lower-cost option; and Luna, our ...

[11]  GPT-5.6 Terra Model | OpenAI API

GPT-5.6 Terra Model | OpenAI API

[12] GPT-5.6: Frontier intelligence that scales with your ambition

https://openai.com/index/gpt-5-6/?utm_source=chatgpt.com

[14] [25] GPT-5.6 Sol Model | OpenAI API

GPT-5.6 Sol Model | OpenAI API

[15] [29] ChatGPT — Release Notes | OpenAI Help Center

https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes

[21] Assessing GPT-5.6 Sol Against Offensive Security Benchmarks – Irregular

Assessing GPT-5.6 Sol Against Offensive Security Benchmarks - Irregular
This publication evaluates GPT-5.6 Sol using Irregular's offensive security benchmarks and marks the first deployment of...

[22] Enterprise privacy at OpenAI | OpenAI

https://openai.com/enterprise-privacy

[24] meti.go.jp

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/pdf/20260331_12.pdf

[27]  Model guidance | OpenAI API

Model guidance | OpenAI API
Compare model features, migration guidance, and prompting best practices across OpenAI models.

[30]  MCP and Connectors | OpenAI API

MCP and Connectors | OpenAI API
Use remote MCP servers and OpenAI-maintained connectors for popular services to give models new capabilities.

[31]  Agents SDK | OpenAI API

Agents SDK | OpenAI API
Learn how the OpenAI Agents SDK fits together and which docs to read next.

[32] AI事業者ガイドライン

AI事業者ガイドライン(METI/経済産業省)
AI事業者ガイドライン

[35] GPT-5.6 Sol プレビュー:次世代モデル

https://openai.com/ja-JP/index/previewing-gpt-5-6-sol/?utm_source=chatgpt.com
さっつーのよい知らせ:最新話

【さっつーのよい知らせ】第18話・働くパパ(アナログイラスト・漫画×癒し)

「パパも大変だったみたいだよ…」SNSに書かれた父の本音は…

【あらすじ】

ママが病院に運ばれたという連絡をパパから受けたサメじろう。しかし、これまでのパパの不甲斐なさと友人への意地悪に怒りが爆発し、病院でパパをぶっとばしてしまいます。「パパもママも嫌いだ」と怒り泣きするサメじろうに、弟のサメざぶろうが「実はパパのティックトックリ(SNS)のアカウントを見つけて、時々投稿を見ていたんだ」とある告白を。一同が驚きつつもその投稿を覗いてみると、そこには誰も知らなかったパパの本音が書かれていて……。

家族、親子関係、仕事、すれ違い、そして理解。誰もが直面する葛藤を、優しいタッチのアナログイラストで描き出します。ほのぼのした癒しのリズムの中に温かな感動が広がる第18話を、ぜひご覧ください。


イラスト・原作:ソラガスキ

AI駆動型時価総額増大戦略